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2018年10月12日 (金)

『砂浜に坐り込んだ船』池澤夏樹

 池澤夏樹『砂浜に坐り込んだ船』(新潮文庫)読了。
 9編からなる短編集。一篇を除く8編が3.11以後に書かれたという成立事情によるものかもしれないが、「死者」「死後の世界」「他界」との交流というモティーフは一貫している。死を扱いながらも、池澤らしいマジック・リアリズム的な匂いを漂わせつつ、静謐で穏やかなトーンに包まれている。言い方を変えると、すべては「鎮魂の物語」ということが言えると感じた。
 しみじみと心にしみる物語群である。

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